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炎症性腸疾患 市民公開講座

遅くなりましたが、先月29日に兵庫医大で行われた市民公開講座のお話を。

病歴も長くなると、大体のことはわかっているので、特に真新しい情報もなかったんですが・・・。
私が発病したころは、今のようにレミケードやヒュミラもなかった時代で、とにかく食事制限&エレンタール第一という治療が主でした。
一度入院すると、IVHで数か月絶食・・・というのが当たり前だったんですよね。

でも今は、早めにレミケードやヒュミラ等を使う事が大事なんだと仰っていました。
私たちの感覚では、食事療法や薬物療法でもコントロール出来ないような重症患者に抗TNFα抗体を使用する・・・・というイメージでしたが、今はあらゆる合併症が起きる前に使用することが大事なんだそうです。

特に、クローン病と診断を受けたばかりの患者さんで、発症後2年以内にレミケードやヒュミラでの治療を行うと、早期寛解導入と維持に繋がるんだとか。
その効果は、2年後でも74%の患者さんが寛解維持出来ているそうです。

では実際どれくらいの患者さんがレミケードを使用しているのか・・・ということですが、日本で約4万人と言われるクローン病患者の半数が使用しているのではないか・・・と言われていました。
レミケードを止めると、どれくらいで再燃するのかというのは統計を取っていないそうですが、おそらく1年で50%、2年で65%が再燃するのではとのことでした。

後は、糞便移植のお話。
知っている人は知っていると思いますが、健康な人の便を患者の腸に移植する・・・というビックリな治療法の研究があるそうです。
すでに大学病院等で行われているそうですが、健康な人の便の中の腸内細菌に注目されているそうで、その腸内細菌を移植してやることで、患者さんのお腹の中の腸内環境を変えるのだそうです。
これはIBDに限ったことではなくて、いろいろな病気の原因は腸内環境の乱れから・・・という考えに基づいたものなのだとか。
ただ、健康な人の腸内細菌は一旦は定着するそうですが、永久的かどうかは不明だそうです。

この発想の元は、動物にあるようです。
コアラはユーカリしか食べないことで知られていますが、コアラの赤ちゃんは、産まれたばかりのときはユーカリの葉っぱを消化する酵素をもっていないんだとか。
そこでコアラの赤ちゃんは、お母さんコアラのウンチを食べて成長し、ユーカリを消化する酵素を貰い、ユーカリを食べるようになるんだそうです。
驚きですね!
ちなみに象の赤ちゃんも、お母さんのウンチを食べて育つそうです。

ここで私が思ったのは・・・・。
健康な人の便汁を移植とのことですが、当然内視鏡でお尻から腸内に入れるんだよね?ということ。
ところが、この日聞いた衝撃の方法とは!
鼻からチューブを十二指腸を過ぎた辺りまで入れて・・・・、小腸造影のときのバリウムのように入れていくんだとか

これ、かなりショックじゃないですか?
チューブの中を通るとはいえ、鼻から、喉、食道、胃、十二指腸を通って行くんですよ!?
ゲップしたとき、臭いが上がってこないのか!?恐怖にオノノキマシタ
・・・・・すみません、汚い話で(笑)

でもこれが画期的な治療法になれば、完治への第一歩を踏み出せるかもしれないですね
ちなみに、IBD患者の治療法としてまだ確立しているわけではないですが、もしIBD患者にもこの治療法が行われるようになるとすれば、まずは潰瘍性大腸炎の患者さんが先で、次にクローン患者さんに適用になるのでは、とのことでした。

あとは、食事の重要性について。
昔ながらの和食が体にいいことは、皆さんご存知だと思います。
洋食がよく食べられるようになってから、いろんな病気が増えたこともよく知られていますが、和食を洋食に変えるだけで、発がん物質が10倍になるそうです

後は、ずっと言われているトランス脂肪酸がよくない、ということ。
これは言わずと知れたショートニングです。
ショートニングは、腸に炎症を起こすと言われています。
その昔、私がクローン病になってから、お店に置いてあるいろんなお菓子等をみると、ありとあらゆるものにショートニングが使われていることに驚いたものです。
今も、ショートニングが入っているお菓子は積極的には買いません。
完全に排除するのは難しいですが、なるべくとらないように心掛けています。
いいのは、やっぱりN3系の脂肪(魚の脂)ですね。

長い病歴だと、ついつい忘れがちになりますが、改めで食事内容の重要性を見直すきっかけになりました

ところで、長い間兵庫医大でたくさんのIBD患者さんを診て来られた福田先生が、昨日で定年退職されました。
私自身は兵庫医大の患者ではありませんが、20代の頃に皮膚瘻が治らずに転院して福田先生に診ていただいたことがあります。
優しく、腰の低い、癒し系の先生でした
長い間、本当にお疲れ様でした



Comment

情報提供ありがとうございます!
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くまっこさん、こんばんは。

なんとなく目がさえてしまって、こんな時間に失礼します(x_x)

糞便移植・・・。びっくりな治療法ですね。そんな方法があるとは!確かに鼻からチューブで移植はちょっと抵抗があるかもしれませんが、画期的な治療法になってくれるなら我慢します!それにしても、糞便を提供する健康な方もちょっと抵抗ありそうですよね・・・。

私は田舎暮らしで、近くでIBDの講演会はなかなかありません。くまっこさんがブログに情報をアップしてくださるおかげで、とても勉強になります!ありがとうございます(*^^*)
2015年04月05日(Sun) 01:37
No title
編集
こんばんは^^
講座の情報アップ、ありがとうございます♪
食事などを改善して、レミケード使わなくても大丈夫な体になりたい・・・と思ってはみたものの、この様に聞くとちょっと(かなり?)勇気が要りますね。

糞便移植は最近話題でよく耳にしますよね。
でも私もお尻からだと思ってました(汗)
はは、ショッキングです・・・。
くまっこさんのそのゲップの時の臭いの心配とか、分かるー!と思って笑っちゃいましたww
でも病気が良くなるのならそれも仕方ないですね・・・^^;
そしてその善玉菌が多い体質がずっと続いてくれれば良いのにな~。

食生活はやはり重要ですよね。
わたしも最近はかなり意識しています。
人間楽に美味しい思いをしようとするけど、やはりそうなると添加物も増えるし異物を摂るという事は、どう考えても体に良い訳ありませんもんね。
しかし洋食で発ガン物質が10倍ですか・・・そこまでの差があるとはって感じですね;
2015年04月06日(Mon) 01:26
まうすさん♪
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コメントありがとうございます(*'▽')

糞便移植・・・ホントに驚きですよね(;´Д`)
でも、とても興味深いお話でした。
クローン病は、今のところ対症療法しかないですが、そもそもの腸内環境を改善
して病気を未然に防ぐ・・・というところまで来ているようです。

私も、とても田舎に住んでいますよ(;'∀')
今回、講演があった兵庫医大は西宮市にあるんですが、自宅からだと高速道路を
使って2時間かかります(汗)
まあ、今は知りたいことはなんでもネットで検索できる時代なので、昔ほど不便
を感じませんけどね(*'▽')
情報の共有は大事なので、また何かあればブログに書きますね♪
2015年04月06日(Mon) 12:50
よっちさん♪
編集
コメントありがとうございます(*'▽')

レミケード・・・やっぱり一度使い始めると、止め時が難しいですよね。
そのうち効かなくなったら止めるときが来るんだろうけど、それまでずっと使い続けて
いていいのか・・・とか、いろいろ考えちゃいますよね。

糞便移植・・・・(;´Д`)
よっちさんのブログにも、以前書かれていましたよね(;'∀')
移植方法は、もしかしたら確定していないのかもしれないですが、兵庫医大の先生
は「経鼻チューブで・・・」って言われていたので、衝撃でした(笑)
臭いがしないとしても、口の中を通っていくってのが・・・( ;∀;)

食生活は本当に大事ですよね。
私も昔は厳しく食事制限していたのに、最近はレミケードのおかげか?加齢と共に
病気が落ち着いてきたからか?、かなりゆるみがちです(;'∀')
講演を聞くと、また初心に戻ってちゃんとやらないと!って思えるのでいいですね♪

> しかし洋食で発ガン物質が10倍ですか・・・そこまでの差があるとはって感じですね;

ほんとですね(;'∀')
洋食は、やっぱり脂が多いからですかね?
美味しいものの正体は、やっぱり脂ですね・・・。
洋食は、バターやマーガリン、生クリームを使うことも多いし、癌に限らずいろんな病気
のリスクが上がるんでしょうね・・・。
やっぱり和食は偉大ですねっ!
2015年04月06日(Mon) 13:06












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